■今大会の意義と成果について。
「今年で二十八回を迎えた大会は、両国仏教徒間の理解と友好増進に大きな役割を果たしてきました。今後はより躍動的な姿勢で他の民間交流とは違った仕事をしなければなりません」
「アジア諸国の古くからの優れた道徳や価値観が、西勢東漸(西欧の東洋進出)の風浪の中で危機を迎えています。二千年以上、アジア人の共同体的な生き方の要になってきた仏教の伝統は今、新世紀の人類のために再び中興されねばなりません。今大会がこのような役割への新しい出発点になればいいと思います」
■二年前の修徳寺(忠清南道礼山)大会で宮林昭彦・日韓仏教交流協議会会長は、率直な表現で両国間の不幸な過去を反省されました。
「人間の歴史は、勇気ある人々の表明と実践によって進歩します。勇気のあるお言葉だったと思います。過去に対する懺悔と、これを基に未来を準備する願力は、個人にとっても共同体にとっても修行の要。会長のお言葉は、宗教人として共同体的な修行を決心したものに違いありません」
■韓(朝鮮)半島の平和的な統一に備えて、仏教界は何ができるでしょうか。
「仏教はすでに境界や分裂を解放しようと教えています。国境や理念、種族の利益を優先する考えは、反仏教的な心。仏教的な思考に境があるとすれば、苦しむ衆生と、彼らのために何ができるか煩もんする菩薩大衆が存在するだけです」
「統一は韓半島だけの問題ではありません。分断の悲劇が速やかに解決することを願う同体大悲的な観心と理解、そして実践は両国仏教徒と国民すべてにとって重要なこと。慈悲心は行く道を自然に開きます。何をすべきかは深い愛の後についてくると思う」
■日本の仏教者にメッセージを。
「宗教的信念や種族間の利己心、資源への欲望、政治的邪見による紛争などの形で、地球の至る所に反文明的な事態が絶え間なく起きています。われわれ仏教徒がしなければならないのは、欲望と利己心を超え、一切衆生を同胞として愛護する不殺生の教えを世界化することです」