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ミャンマー(ビルマ)では燃料費の高騰をきっかけに行なわれた抗議デモに軍事政権が発砲、僧侶や市民らに多数の死傷者を出した事件が国際的な問題となっているが、七日には同国の国外で布教活動を行なっている僧侶らが来日、ミャンマーの現状を訴えるとともに、平和的な解決に向けた協力を日本の宗教者や市民に求めた。
来日したのはシンガポール在住のパンニャバンサ長老と、米国カリフォルニア在住のスジャナバンサ氏、ミャンマー民主化運動に参加している通訳のチョウティン氏らの一行。ミャンマー国内で僧侶の移動が厳しく制限されていることから、国内の僧侶らが海外で活動しているパンニャバンサ氏らに支援を要請したのを受けて来日した。
パンニャバンサ氏は米国、カナダ、シンガポールなど世界各国にビルマ仏教寺院を建立し、ビルマ仏教を伝えている仏教界長老の一人。スジャナバンサ氏は米国で仏教救援組織・ダンマヌッガ協会を設立、国際的な救援活動を展開している。
一行は、超宗派の僧侶らでつくるNPO法人アーユスの協力を得て、八日に名古屋市熱田区の浄土宗西山禅林寺派想念寺で集会を開催、抗議デモで死亡した僧侶や市民への追悼法要を営むとともに、ミャンマーの現状を報告した。
報告によると、ミャンマー政府は僧院を封鎖して僧侶を隔離し、市民が誇りにしている托鉢も行なえない状況で、無償の学校運営や子供への教育活動などの地域活動も禁止されているという。さらに、夜間に僧院を急襲して建物や仏像を破壊、僧侶に暴行を加え、政治囚として投獄するなどの弾圧を繰り返し、収容した僧侶らの僧衣をはぎ取り、還俗を強制するなどの行為や、死亡者を河に投げ捨て、証拠隠滅を図るなどの行為をしているともいう。
パンニャバンサ氏は「私たちの行動は慈しみと善意から発する行為であり、政治問題に介入する意図はない」とした上で、「イギリス植民地下のビルマ独立運動を日本で呼びかけたウー・オッタマ僧正ゆかりの名古屋市日泰寺を昨日、参拝した。かつてオッタマ僧正が日本に支援を呼びかけたように、日本の仏教者団体への説明と協力を求めたい」と来日の目的を説明。
「仏教は僧侶と市民がそれぞれの役割を果たすことで支えられてきた。僧侶が暴力を肯定し、指導することはできない。ビルマ僧はあくまで平和的な読経による行進で抗議を行なっている」と理解を求めた。