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NYで初の海外巡回展   「伊藤真乗の目と手」展

2008年2月26日

済摂会の導師、伊藤真聰苑主=中央=とケビン・マディガン神父=その左=
済摂会の導師、伊藤真聰苑主=中央=と
ケビン・マディガン神父=その左=

真如苑の開祖・伊藤真乗教主(一九〇六〜一九八九)の生誕百年を記念し、国内五都市で開催された「伊藤真乗の目と手」展の初の海外巡回展「The Vision and Art of Shinjo Ito」が二十一日、米国ニューヨークで開幕した。"昭和の仏師"とも称され、膨大な数に上る作品を手がけた真乗教主の仏像、彫刻、篆刻、書などから精選した約九十点を展示。初日には、二〇〇一年の同時テロ事件で崩壊した世界貿易センター跡地に近接するカトリック教会で平和祈念法要「済摂会(さいしょうえ)」が営まれ、民族、文化、国境、宗教の枠を超えた"和"の祈りが捧げられた。

ニューヨーク展の会場は、最新アートの発信地として知られるチェルシー地区の「ミルク・ギャラリー」。会場空間は、細いルーバー(縦格子)のスクリーンで仕切られ、合間に真乗教主の代表作である大涅槃像(約五メートル)をはじめ、数々の仏像が配置されている。

今回の巡回展に際しては、実行委員会(伊藤真聰苑主、ドナルド・キーン・コロンビア大学名誉教授、ロバート・サーマン・同大学教授、マーガレット・マイルズ・バークレー神学大学院名誉教授ほか)を組織。総合プロデュースは国内展に続き迫村裕子氏、ビジュアル・デザインは現代アート界で大きな影響力を持つアレクサンダー・ゲルマン氏が担当している。

開幕前日の二十日夜には、レセプションパーティーを開催。米国信徒の勇壮な「真如太鼓」の演奏で開場し、アート、文化、学術、メディア、芸能など各界の招待者約五百人が来場した。

翌二十一日の午前十時、ニューヨーク州最古のカトリック教会・聖ピーターズ教会で「済摂会」を奉修。同教会のケビン・マディガン神父が列席、真聰苑主の導師、日米の男女職衆と声明衆により営まれた法要では鎮魂と平和を祈念して、献華、読経、散華などが厳かに執り行なわれた。

挨拶に立った真聰苑主は、「私たちは皆、平和で心豊かな世界を望んでいます。しかし現実にはその理想実現がいかに容易でないかを痛感いたします。希望は常に、私たちの内から見いだされます。一人ひとりの深い理性と行動力は確実に全世界に波及し、より良き未来、真実の前進を促すと信じます」と言及。

また、教主回顧展に触れ、「伊藤真乗の作品には、人々が心に持つ善なるもの、広い可能性を自覚し、行動に移す力が生まれるようにとの誓願が込められています。真乗はささやかであっても、日々重ねる愛他の実践がある限り、世界は和の喜びに導かれていくと信じ、決して希望の光を失うことはありませんでした。私も皆様とこの目標に向かい、手を携え邁進することを心より望んでいます」と述べた。

ニューヨーク展は三月三十日まで。その後シカゴ、ロサンゼルスを巡回し、今夏はイタリア、来春にはフランスでも開催が予定されている。

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このページの最終更新日 2008年02月26日