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現代の仏教界や社会の抱える諸問題に危機感を抱き、包括的に対処していくことを目指す超宗派の僧侶・寺院のネットワーク「寺ネット・サンガ」の発足会が十七日、東京の浄土真宗本願寺派築地別院第二伝道会館で開催された。同会に賛同する仏教者、葬儀業者、NPO関係者らが一堂に会し、今後の展望などについて語り合った。
任意団体「寺ネット・サンガ」は、菩提寺がない人の葬儀・法要・納骨、セミナーや法話会などの情報発信、看取りの段階からかかわるターミナルケアなどを事業内容としている。特徴的なのは、会の活動を通じて得たお布施から葬儀社などへのキックバックは一切行なわないこと。組織内にはファンド(基金)を設立、正会員はお布施の半額を納め、公益性の高い団体など社会に還元していく方針を打ち出している。
事務所は東京都新宿区に置かれ「駆け込み寺」としての役割を担い、定期的に「サンガの会」を開き、業種の枠を超えて"いのち"のあり方について議論する。会員の優良な葬儀社・石材店・関連企業を同会のホームページで紹介するなど業者との連携も図っていく計画だ。
同会の代表は、ビハーラ僧としての経験も豊富な真宗大谷派僧侶の中下大樹氏が務め、全国青少年教化協議会主幹の神仁氏、浄土真宗本願寺派延立寺住職の松本智量氏をはじめ約十人の僧侶らが世話人となる。
発足会では、神氏の導師による法要の後、事業計画の説明などがあり、中下代表は「われわれは次の世代に何を訴えられるか、自分たちは何を受け継いできたのかが問われている。言葉だけではなく実践を通じて伝えていきたい。次世代に誇れる仕事をし、道なき荒野に道をつくっていきたい」と抱負を語った。
次回の集会は十月二十一日、事務所のある新宿救護センター(新宿区歌舞伎町二ノ四二ノ三)で午後六時から。問い合わせは、電話〇三(三二二七)五六三三。