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曹洞宗議会大荒れ   道元禅師荼毘塔近傍建物  取得議案を否決

2009年6月27日

東京・芝の宗務庁に招集された曹洞宗(渕英徳宗務総長)の第百八回通常宗議会は二十五日、四日間の会期を終えて閉幕した。昨年度決算や広報部署の新設、特定代務者設置要件の変更など、議案五件、承認要求十六件、報告二件について審議したが、その中の「補正予算案附帯第一号『道元禅師荼毘塔近傍建物取得費支出の件』」(予算額二億二千万円)に対し、予算委員会が異議を申し立てて議会が紛糾。最終日は午後十時半まで審議が続き、取得費が高過ぎるなどとして同案は否決された。

問題の予算案は、道元禅師が荼毘に付されたとされる場所(京都市東山区鷲尾町)に立つ「道元禅師荼毘塔」そばの不動産を宗門で買い取り、荼毘塔の維持管理や宗門の情報発信拠点に利用する目的で上程された。

不動産は、荼毘塔そばの国有地に立つ、延べ床面積約六十六坪の木造二階建て家屋。昨年から売りに出されており、宗務庁は年明けから曹洞宗総合特別審議会(総特審)に諮問するなどして買い取り計画を進めていた。土地は国有地のため買うことができないが、買い取り後には土地の使用権を取得できるよう、行政などと協議もしていたという。

問題は大半の宗議会議員にとって、二億二千万円という金額があまりに高額なものであったことだ。総特審で審議されていたといっても、同会は一部の宗議会議員による秘密会。議員全体で情報を共有していたわけではない。また宗門では事前に外部の専門家に買い取り予定不動産の参考価格鑑定を依頼しており、その額が四千数百万円だったという情報が伝わると「二億の根拠は何か」と疑念の声が噴出した。

予算委員会はかなり早い段階から反対の方向で固まっていたという。しかし内局も必死で説得。日程三日目から、非公開の委員会がもめていることを表わす長時間の「暫時休憩」が頻繁に入るようになった。最終日は午前十時半から五時間にも及ぶ「休憩」に突入し、夕方には深夜零時までの時間延長が決まっていた。

最終日の午後九時前、予算委員会の横井真之委員長(有道会)が本会議場で「道元禅師荼毘塔を宗門で管理護持するという趣旨には賛同するが、この金額での取得には同意できない」とし、委員会で予算案を否決したと発表した。

曹洞宗で過去に、予算委員会に付託された予算案が否決された前例はなく、委員会で否決された案をその後どう取り扱うかについての取り決めも存在しない。今回は本会議場で議員全員で採決することとなったが、賛成者は過半数を超えず、荼毘塔関連予算案は廃案となった。議員らからは「内局の責任はきちんと問わねばならない」という声も上がっている。


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このページの最終更新日 2009年06月27日