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寺子屋の開設を寺院に広げようと、真言宗智山派(岡部快圓宗務総長)の青少幼年教化指導者養成講座が六月二十九日から三日間、京都市東山区の総本山智積院で催された。九人の住職や教師、寺庭婦人が参加し、講義やディスカッション、ワークショップを繰り返した。講座では最終的に、寺子屋を実際に開くための企画書を作成するところまでプログラムが組まれており、参加者はノウハウを自坊に持ち帰ろうと熱心に研鑽に励んだ。
寺子屋の開設は、子どもたちの宗教的情操を育むことが狙い。智山派では従来、子ども会など児童を対象とした教化活動に力を入れてきた寺院は少ないというが、檀信徒の家庭でも宗教的情操を養うことが難しくなっている近年、就学前の児童に対する教化活動は避けて通れない課題。
今年三月には智山教化センター(東京都港区)から、寺子屋を開設するためのハンドブックを発行。児童が集まれば、その両親も寺院に呼び込めるため、徐々に取り組みも広がりだしてきたところという。
講座では、先駆けて寺子屋を開設した寺院の事例を紹介したり、児童に智山勤行式を指導するポイントやレクリエーション・ゲームの方法などを実習。広報の仕方や安全対策を考える時間も設けられ、踏み込んだ開設のためのノウハウを学んだ。
自性院(岩手)の副住職、齋藤雅恵さん(28)は夏休みの間、自坊の行事に子どもたちを集められるアイデアはないかと講座に参加。児童を対象とした行事は経験がないが、今年は地蔵盆で子どもたちを集める企画を考えている。講座の参加者から、紙粘土を使った地蔵菩薩の制作を提案され、行事の企画が具体性を帯びてきたという。