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芥川賞作家  津村記久子さん   大谷大で後輩にエール

2009年7月11日

第百四十回芥川賞を受賞した津村記久子さん(31)が八日、母校の大谷大学(木村宣彰学長、京都市北区)で講演した。学生に対して「今は若い人にしわ寄せが来る時代。忍耐を持って、自己卑下することなく生きてほしい」とメッセージを贈った。

津村さんは平成十二年度の卒業生。専攻は文学部国際文化学科だった。第二十一回太宰治賞、第三十回野間文芸新人賞を受賞し、芥川賞は二度の候補を経て今年一月『ポトスライムの舟』で受賞した。

作品では「読みやすい文章を目指し、読者に分かりやすく伝わるように心掛けている」という。現在も一般企業に勤務中で、毎日午後九時ごろに就寝し、夜中に起きて午前二時から四時まで執筆する生活を続けている。作品を書く時はプロットの断片をため、一年くらいかけて構想を練るそうだ。

学生時代から夏休みなどに小説を書いていた。作家になる気はなかったが、二十五歳の時、元気だった祖母が突然亡くなり、自分も突然死ぬ気がした。ならば自分の小説がどのくらいのレベルなのか、学生時代の小説を月刊誌に投稿したら評価が良く、何とかなると思ったという。

質問で「津村さんの作品は、登場人物にとって新たな展開が始まるところで終わることが多いのはなぜか」とあり、津村さんは「自分で登場人物の人生を決めようと思わない。これからその人が、どこにでも行ける形で終わらせたい。そうしないと対症療法的になる」と答えた。

「恋愛論、男性観は」との質問に「働いて家にお金を入れてくれる人がいい」と即答。また「学生に何か一言」と問われ、「忍耐を持ってほしい。社会に出るにせよ、出ないにせよ、これから嫌な事がいっぱいある。元気になれとは言わない。割り切って、凌いでいってほしい」と、後輩にエールを送った。


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このページの最終更新日 2009年07月10日