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真宗大谷派(安原晃宗務総長)の本山・真宗本廟で十六日、御影堂を覆っていた素屋根が阿弥陀堂へ移行した。宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌を二年後に控え、両堂修復事業の一環。阿弥陀堂の修復工事は御遠忌法要の翌年に着工予定。それまでは素屋根と阿弥陀堂との間に生じた内部空間に展示・展望スペースを設けて有効利用する。また御影堂は約五年ぶりに全容を現わした。
移行した素屋根は、重さ約一五〇〇トン、長さ七一メートル、高さ五一メートル、幅七九メートルの鉄骨三階建て。一分間に五〇センチ、三時間かけて六七メートルの距離をジャッキで牽引した。
牽引に先立って、午前九時半からスライドセレモニーがあり、二千人近くの参観者があった。
安原宗務総長が「こうして御影堂の前に立つと、ただ念仏申さるべしという宗祖のお言葉と、そのお言葉を伝えてくださった先達の呼び掛けが聞こえてくるようだ。御影堂の修復が成し遂げられ、万感の思いがこみ上げる。明治期、両堂の再建に携わられた方々のご苦労を思わざるを得ない。私にとって真宗本廟とは何か、また私にとって宗祖親鸞聖人はどんなお方なのか、その課題をあらためて一人一人が問い直したい。本日のセレモニーを大切な仏縁に」と挨拶し、工事関係者や近隣居住者に謝辞を述べた。
次いで明治期の再建を偲ぶデモンストレーションがあり、高倉幼稚園園児三十人と保護者三十人および奉仕団五十人が、そりに載せた木材をロープで牽引した。また施工業者の(株)大林組から、工事の経過報告があった。
安原宗務総長と(株)日建設計および大林組の代表者がスタートボタンを押し、素屋根のスライドが始まった。
今後は八月三日に御影堂の竣工式。九月三十日に御真影の還座式(現在は阿弥陀堂に安置)。十一月二十日に御影堂の修復完了奉告法要を厳修。平成二十七年までに阿弥陀堂を竣工する予定。