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平和作る勇気を   カトリック広島司教区  米国人神父らとシンポ

2009年8月11日

カトリック広島司教区(三末篤實司教)は五、六、九日、広島市中区の世界平和記念聖堂(幟町教会)や平和記念公園などで「二〇〇九平和行事」に取り組んだ。四年前に原爆投下を謝罪して司祭職を追われた米国の神父らを交えてシンポジウムを開き、核兵器の廃絶と平和運動の課題について語り合った。また日本聖公会とともに広島市の繁華街を約五百人が平和行進。五人の被爆証言を聞く会を開くなど、諸行事を通して平和への思いを新たにした。来日中のバチカン教皇庁諸宗教対話評議会議長のジャン=ルイ・トーラン枢機卿が「広島についての考察」を発表した。

五日、世界平和記念聖堂でシンポジウム。テーマはローマ教皇が広島で述べた平和アピール(一九八一年)から採った言葉「広島を考えることは核戦争を拒否することです」。パネリストは、米国パックス・クリスティ(平和活動グループ)のボブ・クッシング神父、同サンディエゴ大学・平和学センター長のウィリアム・ヘッドレイ神父、松浦司教、広島司教区の肥塚司神父。後藤正史同記念聖堂主任司祭が司会し、エリザベト音楽大学のロレンス・マクガレル理事長が通訳した。

クッシング神父は、大半が原爆正当論を主張する周囲の反対を押し切り四年前に来日、広島と長崎で原爆投下を謝罪。帰国後に自教会を追われた。「私は平和を望むからこそ正義を考える。教皇の平和アピールは預言的かつ司牧的言葉。キリストの教えは非暴力と信じている」。今はジョージア州の多民族・貧困地域の教会に司祭として赴任し「貧しい人々の中で神の平和の道具になれるのは幸い」と話した。

ヘッドレイ神父は9・11以降、状況に応じて賛成、批判を行なってきた米国司教協議会の国策に対する発言を紹介し、「国境を超えた平和が必要。権力者に対し、真実を語りたい」と述べた。

松浦司教は「核廃絶に向けたオバマ大統領のプラハ演説には大きな意味がある。われわれもアジアの戦争犠牲者に心を寄せ、憲法九条を守らねばならない」。肥塚神父が「一九四五年八月六日は、人類が自滅する可能性を示したターニングポイントの日。広島と長崎にしか果たせない使命がある」と訴えた。

五日夕、平和公園の原爆供養塔前で祈りの集いを開いた。三末司教が「平和は簡単に実現できないが、皆の努力でつくり出さねばならない」と挨拶。全司教と主教が献水し、原爆犠牲者に黙祷した。この後、広島の繁華街・本通から世界平和記念聖堂まで行進した。

続いて同聖堂で平和祈願ミサ。トーラン枢機卿が「宗教者は社会の指導者に対し、国際法と過去の教訓が平和を保障してくれると認識させねばならない。また自己の信仰に従い、正義と平和の発展のために働く道義的責務を持たねばならない。この広島の地で、戦争は常に人類の敗北であることを悟った」とメッセージを述べた。


8月11日のニュース

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このページの最終更新日 2009年08月08日