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隣接地の建物を解体撤去する工事により堂宇に損傷が生じたとして、真言系単立の廣隆寺(清瀧隆智貫主、京都市右京区)は五日、工事を行なう京都市を相手取り、京都簡易裁判所に調停を申し立てた。右京区役所があった隣接地には、外国人留学生の住居が建設される予定。同寺は、隣接地が住居として用いられないよう計画の見直しも求めている。
問題の隣接地は廣隆寺の西側約三千三百メートルの土地で、昨年まで右京区総合庁舎が立っていた。区役所が新庁舎に移転したため、今年三月から旧庁舎の解体撤去工事を始めたところ、工事の振動などにより隣接地に面した薬師堂や地蔵堂、庫裏で壁に亀裂や剥落、ゆがみなどが生じたという。廣隆寺の説明によると、薬師堂の漆喰の壁に約一メートルの亀裂ができたほか、壁が数センチほど浮き上がった個所も見られるという。
京都市は現在、外国人留学生の誘致を図る「留学生住居整備支援プロジェクト」の一環として、同地に留学生用住居の建設を計画。約四千五百人の留学生を将来的に一万人に増やそうと、大学に市有地を有償提供している。廣隆寺は、隣接地の利用計画の見直しや、適切な解体撤去工事の方法がまとまるまで工事を中断するよう求める方針。