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  時感断想 − 第6回

 1、    「五輪」こぼれ話        感謝を捧げた日本選手


櫻井勝之進

1、「五輪」こぼれ話
感謝を捧げた日本選手

2、神と仏が同化?
放生会が今なお神社に

3、神慮畏(かしこ)し
お神楽は"人人和楽"へ

4、「地球博」と遷宮
リサイクルされる古材




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 今年は殊の外暑い夏であった。その上アテネ五輪の熱まで加わったのだから尚更である。もはや九月も半ば。アテネも遠くなりにけりの感があるかも知れないが、これを書いている今日まで、まだ伊勢出身の野口みずき嬢は郷土に顔を見せていないので、あえて五輪の回想を試みることにした。
 その一つはメダルを胸の前にかけて貰った選手たちがどんな感想を口にするかに私は注目したのであった。それと言うのも、八年前のアトランタ女子マラソンの勝者たちの仕草や言葉が今以て印象深くやきついているからである。
 あのマラソンで金をとったのはたしかアフリカ出身の選手で、ゴールにはいるなり、いきなりその場に膝まずいて、額を大地に押しあてアラーの神への感謝を捧げたのであった。銀の方はヨーロッパ人で、その最初の言葉は「両親に感謝したい」であった。それでは銅の日本選手は何と言ったか。記憶しておいでの向きも少なくないと思うが、あえてしるすと、その第一声は「初めて自分で自分をほめたいと思います」であった。
 そこでこの度の日本選手の言動は如何かが気になったのである。新聞報道によると、テープを切った野口みずき選手は「神さま、ありがとうレース後は目を真っ赤に腫らして、そう喜んだ」そうである。水泳で三つのメダルに輝やいた北島康介君は記者団に囲まれたとき、先ず「みんなに感謝したい」と言ったとのこと。
 日本選手の全てがこんな風であったか否かは判らないが、少なくともこの度のスターの二人だけでもこの様な発言をしたということは、アトランタの金嬢銀嬢にも匹敵する心がけが日本選手にも見られたということに私は救われた想いをしたことは確かである。
 それにしても教育とか家庭環境というものの重要性が更めて見直されるのではあるまいか。

(H16.9.14〜H16.10.19)

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このページの最終更新日2004/11/22