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  時感断想 − 第23回

 1、    先達の教えを実践        "本気"続ければ道は拓く


青山俊董

1、先達の教えを実践
"本気"続ければ道は拓く

2、謙虚な姿勢貫いて
照らされ導かれる人生

3、生かされる生命
限りない布施の只中に




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   三月四月は卒業の季節であり、同時に旅立ちの季節でもある。修行に卒業はないが、 一応の課程を終えて旅立つ雲水たちへの予餞会の夜、全員が私のかかげるローソクの火を自分のローソクに点じ、 ともしびの一大円相をつくったところで語った。
   「八木重吉の詩に、さがしたってないんだ。自分でぐうっと熱が高まってゆくほかはない。 自分の体をもやしてあたりをあかるくするほかはないというのがある。今、あなた方は私から火をもらった。 つまり人生の旅立ちの初めに大切なことは、まちがいのない旅を続けるためのよき師を求め、その教えを受ける こと。私たちの前を人生の先達たちが、いのちがけで道を求め、人のあるべきようを求め、見つけ出し、説き、 また実践した生き見本を残して下さった。それを真剣に学ぶ。これが人生の先達から火をいただくということ。  ひとたび火を点じていただいたら、次は自分の体温でまわりの蝋(ろう)をあたためとかしながら火をともし 続ける。つまり本気、やる気という火をかかげ続けなければならない。師匠であろうと親子であろうと、絶対に 代わってもらうことの出来ない人生。私の人生は、私の足で、私の額に汗しながら歩むことで、拓いてゆかねば ならないのだ」 と。
    沢木興道老師はポンプでつく井戸の呼び水にたとえられた。
   「ポンプの弁が古くなり、水の出が悪くなったとき、上から水を入れながらポンプを ついていると、やがて中から水があふれ出てくる。呼び水を入れても、まったなしにつくという努力をしないと、 呼び水は下がってしまい役に立たない。ちょうどそのように、人生の先達の話をよくよく聞き、納得したら ただちに具体的生活の場で実践し続ける。実践し続けさえすれば、借り物ではない水が、渇くことなく 出続けよう」と。
   まずは本気になり、先達の教えのままに実践し続けていれば、道はおのずから拓くと いうものであろう。


(H18.5.9〜

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このページの最終更新日 2006年05月24日