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  時感断想 − 第32回

 1、    心から心へ        人生を変えたメッセージ


田邉祥二

1、心から心へ
人生を変えたメッセージ


2、仏教者の力量
昭和世代は一層精進を

3、生命科学の発達
宗教者の倫理観を問う

4、欧米化の荒波
日本文化追求した先人




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   放送が終わって数日後、番組担当者あてに一通の手紙が視聴者から届けられました。
   「私は四十年もの間、同じように脊髄カリエスを病んで寝たきりである。この人生は一体何なのか、悩み通しの四十年であった。ところがこの放送を聴いて、四十年来の闇に光がさし込み、はじめて積年の悩みが解消した」というものでした。
   一禅僧のメッセージは悩める一病者に確実に届けられました。そして同時に、どちらに進むか多くの選択肢の中で仕事の方向を見定めかねて悩んでいた当の私に、この視聴者の一通の手紙は、仏教の抜苦与楽のメッセージを伝える仕事で人生を渡ろうと決意させてくれました。
   今日の情報反乱の時代にあって、心から心へ伝えられる知的言語情報を超えた非言語情報の重さを見失ってはなりません。多発する酸鼻な事件の数々の背景を考えてみれば、メディアの伝達手段はどうあれ、その手段にのせられて伝えられるものは、人間の根本的なまこと(非言語情報)であるはずです。その貧困化が、現代の病理の最大の原因であることを痛感しないではいられません。

(H19.03.27〜 H19.04.24)

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このページの最終更新日 2007年04月24日