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| 時感断想 − 第39回 |
1、 心の目を開く "巨きな環"の中の自分 |
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昭和四十四年、「アポロ11号が、人類初の月面着陸に成功」の報道に、恩師小谷喜美先生(霊友会初代会長)は、痛烈な科学文明批判を加えました。 「月に行って人類を救うことができますか。土を持ってきた。あるいは石を持ってきたと言われて、世界中の学者が、これを研究しておるでしょう。しかし、そのようなものを持ってきて、どれだけ社会が救われるか、人間が救われるか」 あれから三十八年−。本当に人間は幸せになれたのでしょうか。どれだけ科学が進歩しても、人間の心は、まだまだ未熟だと思わざるを得ません。「袖振り合うも他生の縁」と言われるように、私たちがこの世で出会う人は、すべて前世からの約束事があって巡り合っています。夫婦しかり。親子しかり。しかし、幸せな家庭を願いつつも、思い通りにはいきません。ではどうすれば幸せにつながるのでしょうか。私は一人ひとりの心の開発に尽きると思います。「自分の心に手をつける」こと。そのためには、まず自分の心の目を開かなければなりません。 小谷恩師は、こうおっしゃっておられます。 「自らの心を知るということは、これは自分が出てきたところの一番のもと、そのもとを調べ、もとにお祈りをして、自分はいかなる因縁を持ち、いかなる仏縁あって、この世に出たことを知るということでございます」 自分が今日あることの因縁を知らなくてはいけません。その最たるものは、両親の因縁です。生きている自分が、なぜ今、と問うとしたら、そこに生命の源があり、今の自分の姿があるのです。そして私たちは、連綿と続く先祖とつながっているし、子どもを通してこれから生まれてくる自分の子孫たちへと、未来にもつながっていくのです。自分という存在が、連綿と続く巨(おお)きな環(わ)の中にあることに気づけば、親とのつながりにしても、子どもとのつながりにしても、もっと真摯に受け止めざるを得なくなるでしょう。 先祖や親から受け継いだ因縁を良き因縁に変え、子孫に受け渡していけるのは自分だけなのです。 |
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このページの最終更新日
2007年12月04日