|
<<ホーム>> |
|
| 時感断想 − 第61回 |
1、 小沢発言 仏教称賛もありがた迷惑
|
||
|
|
民主党小沢一郎幹事長の宗教に関する発言が話題となっています。新聞報道によると小沢氏は「キリスト教もイスラム教も排他的だ。排他的なキリスト教を背景とした文明は、行き詰まっている姿そのものだ。その点、仏教はあらゆるものを受け入れ、みんな仏になれるという度量の大きい宗教だ」などと述べたといいます。 この発言に対して、早速、日本キリスト教連合会が発言の撤回を求めて抗議文を送りました。そこで私は、小沢発言のタイミングと、抗議文の内容を見て複雑な思いに駆られました。小沢発言は去る十一月十日、小沢氏が全日本仏教会の会長である松長有慶高野山真言宗管長との会談後に飛び出したものです。一方、抗議文には「日本宗教連盟傘下にあって『全日本仏教会』とも協力して広く差別偏見からくる排他性と戦っています」とあります。 全日仏の会長と懇談したことによるリップサービスのつもりか、仏教を持ち上げてくれたのは良かったのですが、そのためにキリスト教やイスラム教を批判の対象にしたのはありがた迷惑でした。さらには懇談の中で、そのような話題が出たかのような誤解を招くタイミングの発言なので困惑するわけです。そのうえ抗議文には「全日仏と協力しています」と全くその通りなのですが、わざわざそこに全日仏の名が出てくることに、小沢発言の波紋の小さくないことを感じます。 幸い、松長管長は民主党国会議員への法話、ダボス会議での講演を引き受けられているように報道されています。そのような機会にぜひとも、これからの世界平和にとって宗教間対話と協力が重要な役割を果たしていくことを、説いていただければありがたいと思う次第です。先般、比叡山の半田孝淳座主を公式に高野山にお招きくださり、天台宗と真言宗の交流に歴史的な契機をつくられた松長管長のことですから、大いに期待するところであります。 |
||
|
|||
中外日報のホームページに記載されている記事・写真の無断転載を禁じます。
著作権は『中外日報社』に帰属します。Copyright2009,Chugainippoh
このページの最終更新日
2009年12月17日