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生き方としての仏教を

龍谷大学長 入澤崇さん(61)

2017年4月7日付 中外日報(ひと)

入澤崇さん

浄土真宗本願寺派の宗門校・龍谷大の第19代学長に1日付で就任した。パキスタン・ガンダーラなどでの遺跡調査を通して仏教本来の姿を明らかにしてきた。これからは学長として、学生らに生き方としての“仏教の思想”を伝えていく。

小学生の頃から考古学や歴史が好きで、世界各地の遺跡を調査したいと夢見て、龍谷大に進学。発掘調査で中央アジアなどの治安の悪い地域に行くこともあり、両親からは「危険だから行かないでほしい」と懇願されたことも。だが、仏教が伝わった痕跡を自らの目で見て明らかにしたいと、調査・研究に打ち込んできた。

2003年、中国新疆ウイグル自治区のベゼクリク石窟の調査中に、広島県尾道市因島の自坊・善行寺の住職だった父が往生した。研究をやめて自坊に帰ることも考えたが、家族の支えもあり研究の継続を決意し、アフガニスタンの城砦遺跡チル・ボルジなどを調査した。

龍谷大は10年から19年まで第5次長期計画を推進しており、仕上げとなる最後の4年間は「ソフト面」の強化に力を入れたいと意気込む。「これまではキャンパス整備などのハード面に力を入れてきたが、これからは学生への教育支援を充実させたい」

1回生の必修科目「仏教の思想」が「教育の要」と強調する。「入学してすぐに釈尊や親鸞の思想を学ぶ。仏教が自らの生き方としておのおのの学生に定着するかが、この講義に懸かっている」。仏教を拠り所とした人材を育成できるよう、建学の精神に基づいた教育に努めていく。

(青山智耶)