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法要で参拝者に感動を

真宗興正派宗務総長 三井雅弘さん(60)

2017年7月12日付 中外日報(ひと)

三井雅弘さん

2023年の宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年に向け、本山興正寺(京都市下京区)の興正会館・研修会館の建て替えや宗派の興隆正法運動の進展、華園沙弥香嗣法(23)の就任式の準備など課題は多いが、「皆さんの意見を聞きながら、一つ一つ計画をまとめたい」と語る。

本山の式務運営委員や式務員、式務次長、勤式研究会会長などを歴任。

23年の法要について「規模ではなく、内容だと思っている」とし、「11年の親鸞聖人750回大遠忌では、本山ならではの心地よい声明の響きなどが参拝者の方々に伝わったと感じた。23年の法要は伝統的な作法や僧俗共に読経する作法などいろいろな視点から考えたい。本山の法要が末寺のお勤めの参考にもなれば」と願う。

現代社会には葬儀の簡素化など儀式・儀礼を重んじない風潮があり、儀式の魅力をいかに伝えるかが課題だ。

「真淳・先々代門主の侍僧を務めた義父が『日頃は親しみやすい人柄の真淳ご門主様が御堂に入った瞬間、人が変わったように威厳を持ったしぐさになり、門主としてのお姿を示された』と話していたことを覚えている」と振り返る。「法要での僧侶の態度も大切。参拝者に見た目で感動を与えることもできる。声明などの『声』と『見た目』の両輪が必要だと思う」と力を込めた。

大谷大真宗学科の出身だが、「志望していたのは仏教学や真宗学ではなかった。一般大学の受験に全て失敗した結果」だった。しかし「仏教が自分の道をつけてくれた。そのありがたさを感じながら務めたい」。

(池田圭)