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研究所に新しい風を

東洋哲学研究所所長 桐ケ谷章さん(74)

2017年7月21日付 中外日報(ひと)

桐ケ谷章さん

創価学会の関連団体である東洋哲学研究所(2010年、公益財団法人認定)の設立55周年という節目の年に、代表理事・所長に就任した。川田洋一・前所長は医学博士。新任所長は弁護士である。

創価大の法学部長、法科大学院研究科長、副学長などを歴任。宗教法学会の常務理事・事務局長を長年務め、宗教と国家や社会との関係を法学の面から問い続けてきた。宗教法の専門家としての視点から研究所に新風を吹かせたいと考えている。

「西洋由来とされる『天賦人権論』を、仏教思想の立場から掘り下げてみたい」とも語る。

毎年秋に研究所が開く連続公開講演会の今年のテーマは「生命倫理と宗教」。こうした生命倫理に関するプロジェクトに法律の専門家に参加してもらうことも構想中だ。

大乗仏教の思想・哲学を紹介する催しとして研究所が企画・主催する「法華経-平和と共生のメッセージ」展は世界各国を巡回し、大きな反響を呼んでいる。5月からタイで開催した同展の開会式に出席した際、「大乗仏教も上座部仏教も同じく平和と共生を目指す教えだ」との思いを強くしたという。

研究所の原点には、仏教と様々な学問領域とを結ぶ研究活動の促進と、普遍的価値を持つ仏法を基調とした平和志向の社会の実現がある。

「研究だけに終わらせず、教育や文明間・宗教間の対話といった活動を通して、一人一人の人間が掛け替えのない存在であるという、あらゆる宗教に共通する考え方を社会に根付かせていきたい」と理想を掲げる。

(佐藤慎太郎)