東京本社勤務の営業記者を募集
ニュース画像
早朝から多くの人が祈りを捧げた原爆慰霊碑と原爆ドーム(6日午前6時頃)
主な連載 過去の連載 エンディングへの備え
苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
購読のお申し込み
新規購読キャンペーン
紙面保存版

「言葉の壁」克服が課題

浄土真宗本願寺派南米教団開教総長 梶原マリオ俊栄さん(47)

2018年6月8日付 中外日報(ひと)

梶原マリオ俊栄さん

2年後に創立70年を迎える浄土真宗本願寺派南米教団(本部=ブラジル・サンパウロ市)のトップ、開教総長に今春40代の若さで就任した。ブラジル生まれの日系3世。父の義人氏(79)も開教総長で、教団初の「親子総長」となる。

1994年から96年まで2年間日本に留学し、僧侶養成機関の中央仏教学院で学んだ。96年7月から開教本部の伯国別院で開教使としての活動を始め、ノロエステ、アンドラジーナ、ツパンなどのブラジル各地の本願寺教会で主管として開教実績を積んだ。

初期移民で渡伯した父母の両親は共に篤信の安芸門徒で「祖父母が渡伯していなかったら、この命さえ存在しなかった」と、祖父母をはじめブラジルの日本移民の礎を築いた1世に対する感謝の念はひときわ強い。

「1世の人たちが仏教、浄土真宗のみ教えをブラジルに伝え、根付かせてくれました。この尊いお念仏のみ教えを私たちの世代で終わらせることがあってはいけないと思います」

そのために越えなければならないのが「言葉の壁」。ブラジル人はもちろん、3世以上の日系人にも日本語は通用しなくなっている。もちろん、「言葉(ポルトガル語・スペイン語)」さえ話せれば布教できるというわけではないが、言葉が通じなくては教えを伝えることは困難。

門信徒の高齢化、教学の充実、そして現地語布教など課題は多いが、「私一人の力では何もできませんが、開教使、開教使補、門信徒の皆さまのご理解、ご協力を得ながら4年間の任期を精いっぱい務めたい」と願っている。

(西谷明彦)