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開祖の教え一人でも

念法眞教教団四代燈主 桶屋良祐さん(69)

2018年8月8日付 中外日報(ひと)

桶屋良祐さん

約60年前の一人の信仰者との出会いが、その後の人生を変えた。1958年10月27日。初めて富山県を訪れた念法眞教の小倉霊現開祖(親先生)を、母と国鉄富山駅(当時)で出迎えた。

11歳の少年には、「見抜き、見通しの仏様」は眼光鋭く怖そうな人に思われたが、優しい笑みを浮かべ「ありがとう」と頭をなでてくれたことを今も覚えている。

72年10月に開祖に師事し出家。その後3年間、全国巡教(ご親教)の随員として常にそばで仕え「一日も早く、一人でも多くの人を助けられるようになれ」との教えを身に受けた。

教団代表役員の教務総長、総本山金剛寺(大阪市鶴見区)執事長を5期14年間務め、一昨年12月に当時91歳の稲山霊芳・三代燈主の諭示で次期燈主、三代燈主代行者に。そして、今年6月17日に稲山燈主の往生を受け四代燈主に就任した。

開祖以来の教団の理想は「現世界極楽浄土建設」。信徒がまず各家庭で教えの実践に励み、教えの輪を広げていくことで平和な社会を築くのが祖願だ。

「しかし今の世の中は誰もが自己中心的になり、神仏の存在を心から信じている人たちが少ない」と危機感を募らせ、「だからこそ念法の教えを一人でも多くの人たちに伝えていかねばならない」との思いを強くしている。

「そのために大切なのは教えの実践。『この人についていけば大丈夫』とご信者に思っていただける燈主になることが私の責務」。「この身、この命を捧げても惜しくない」と開祖に師事した自らの姿がその原点だ。

(西谷明彦)