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開かれた身延山へ努力

日蓮宗総本山身延山久遠寺総務 持田日勇さん(82)

2018年9月5日付 中外日報(ひと)

持田日勇さん

約16年間務めた井上瑞雄・前総務の後を継ぎ、7月31日に就任。2021年の日蓮聖人降誕800年、23年の身延山開闢750年と相次ぐ聖年の準備を進めるとともに、内野日総法主の目指す「開かれた身延山」に向け登詣者増加に努めていく。任期は3年間。

日中友好宗教者懇話会会長、日蓮宗國際佛教親交会会長、立正育英会理事長などを務め、宗内外に豊富な人脈を持つ。「どこの国でも宗派でも、仏教はお釈迦様が中心であることに変わりはない。幅広く参拝者を迎え入れるだけでなく、こちらからも積極的に様々な所に出向いていきたい」

日蓮宗僧侶の参拝も増えるようにと願う。かつて僧侶が結婚した時は祖山に報告に行っており、自身も1959年に新妻を伴い詣でた。新たに「契りの証し」のようなものを作って、新婚旅行で来た人に祈願して渡してはどうかと考える。

「皆が自発的に参りたくなるような雰囲気をつくりたい。子どもが生まれたときなど人生の節目にはお祖師様に報告し、生きていくことの中心に身延山が存在する、そんな山にしていければ」。中部横断自動車道の身延山インターチェンジが来年開通予定となるなど、追い風も吹いている。

本山藻原寺(千葉県茂原市)の貫首でもあり、二足のわらじで忙しさに拍車がかかる。年中行事、檀家の法務だけでなく、巨大な日蓮聖人像の建立も進めている。千葉と山梨は、車でも電車でも片道約5時間。体力も時間も必要で檀家から心配されるが、宗門の未来を考える意欲は衰えていない。

(有吉英治)