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大師御誕生所の自負を

真言宗善通寺派管長 菅智潤さん(68)

2018年10月24日付 中外日報(ひと)

菅智潤さん

約250カ寺ある真言宗善通寺派の管長(総本山善通寺法主)に3月に就任した。11月12日に善通寺(香川県善通寺市)で晋山式を開く。

2008年から10年間の宗務総長時代には、2年後の完成を目指す関東別院(神奈川県座間市)の設立構想に道筋を付けた。「関東に移り住んだ檀家の葬儀や法要の窓口としての機能が主眼だが、関東で知名度の高くない善通寺や四国八十八ヶ所のPR拠点にしたい」と意気込む。

自坊は香川県三豊市の円明寺。善通寺の結衆寺院の一つで、種智院大を卒業した1972年から善通寺に勤務する。

善通寺は弘法大師の生誕地でもあり、2023年に弘法大師ご誕生1250年を慶讃する大法要が控える。前回、1973年のご誕生1200年の大法要は16日間で100万人を集め、毎日が初詣のようなにぎわいぶりを目の当たりにした。

ご誕生1250年に向けて末寺とのつながりを強める。13ある支所を巡回し、末寺住職や檀信徒に法要などについて説明する予定で、「総本山が弘法大師の御誕生所であることに自負を持ってほしい」と呼び掛ける。

「信徒の話をじっくり聞く機会を大切にしたい」とも。「お聞きしていると信徒の様々な思いが分かる。それを日頃の布教活動につなげたい」

檀信徒と共に四国八十八ヶ所霊場を毎月巡るのが楽しみで、出発の前日になるとソワソワして落ち着かないほど。「お遍路をしていると余計なことを考えない。白装束で参るので、老若男女、誰と参っても皆仲間だという感覚になる。お参りすること自体、とてもありがたい」

(岩本浩太郎)