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教育の力を信じて

難民支援に尽力するSVAアフガニスタン事務所所長代行
ワヒド・アハマッド・ザマニさん(42)

2019年1月3日付 中外日報(ひと)

ワヒド・アハマッド・ザマニさん

シリアに次いで難民の多いアフガニスタン・カブールに生まれた。

幼い頃に父親を亡くし、内戦が激しくなったため、1993年に家族と共に難民としてパキスタンへ避難。パキスタンではソーシャルワーカーとして活動し、米国による空爆を受けたアフガニスタンで2001年から、シャンティ国際ボランティア会(SVA)の緊急救援活動に参加、15年からは所長代行に就いた。同国の二つの事務所で職員約40人を統括する。

難民のためのシェルターや井戸、トイレなどの整備、教育分野では、学校建設、仮設教室の設置、絵本の出版、学校の図書室整備などを展開する。

現地での活動には、イスラム教のコミュニティーの協力が不可欠という。

「シャンティは政治や宗教色を出さないので、地元の人たちに信頼されている。事業は計画段階から各コミュニティーのメンバーと一緒になって進めている」と説明する。

モスクでSVA職員が事業を説明し、活動に理解を示したイスラム教徒がSVAを宣伝することもあるという。

難民となった時から変わらずに持ち続けている祖国復興の思い。現在はSVAの活動を通じて、その実現に向かっている。

「シャンティに出合って、いろんな国のことが分かり、視野が広くなった。アフガニスタンは少しずつだが高等教育を受ける人が増え、識字率も上がってきた。若者たちが世の中を変えていく。教育の持つ力を信じている」と力強く語った。

(赤坂史人)