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明るく正しく仲良く

浄土宗西山深草派管長 倉内賢道さん(80)

2019年2月6日付 中外日報(ひと)

倉内賢道さん

1月17日に浄土宗西山深草派管長、総本山誓願寺103世法主に就任。宗会議員や地元の社会奉仕団体会長なども務めた。「法主任命を受けて『まだまだ修行が足りない。本山で修行をしてきなさい』と父に言われているような気がした」

愛知県西尾市にある福泉寺で、6人兄弟の末っ子に生まれた。兄弟は就職などで地元を離れていった。当時高校を卒業したばかりだったが、故郷を失わないために寺を継ぐ決心をした。

しかし末っ子で「自由に好きなことをすればよい」と法要作法を知らずに育ち、読経を教わるために通った寺の住職を困惑させたこともあった。「最初は抵抗があったが、寺に入ったおかげで仏が導いてくださったのだと思う」

僧侶の道を歩みだした傍ら、1945年の三河地震の被害を受けた伽藍の復旧にも奔走。福泉寺の檀家数は30軒ほどで、生活のために始めた写真館の収益で寺を支えた。

父の倉内賢示・誓願寺96世法主は宗務総長に在任中、現在の同寺本堂の再建に貢献。檀林崇福寺の住職なども歴任しており、寺一筋の人だったという。

「人間は信頼をなくしてはいけない。真面目に信頼してもらえるようにしていれば、みんなが助けてくれる」という父の言葉通りに生きてきたという。人生のどの場面でも不思議と後押ししてくれる人々がいた。自分の力ではなく周囲の支えで今があると振り返った。

「人生は出会いが全て。心して大切にしたい。人は人のために生きてこそ価値がある。明るく、正しく、仲良くが私たちの理想」

(奥岡沙英子)