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ジャーナリスト 田原総一朗さん(80)(1/2ページ)

2014年6月25日付 中外日報(ほっとインタビュー)

宗教は人々に応えているか

テレビジャーナリズムをけん引してきた田原総一朗さんは、宗教に関心を持ち続け、伝統仏教をはじめ、新宗教、オウム真理教などさまざまな教団を取材してきた。各界のトップと激しく議論する様子が戦闘的とも映る田原さんは「宗教者は人々の求めに本当に応えているか」と問い掛ける。異論も当然あるが、独自の宗教観から伝統仏教界に対して厳しい表現を用いて叱咤激励する。

(赤坂史人)


1934年、滋賀県生まれ。64年、東京12チャンネルに入社。後にフリーとなり、テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」などでテレビジャーナリズムの新境地を開く。早稲田大特命教授。

宗教にはいつごろ興味を持ちましたか。

田原多くの人がそうだと思うが、高校生のころ、生きるとはどんなことか、生きている意味は何かと考えた。禅宗の寺に1泊2日で泊まり込みしたこともあった。ただ、私が他の人と違うのは、考えて実際に行動すること。親戚の人がいたということで天理教から分派した教団に夏休みの1カ月間、合宿に参加したことがあった。だが、けんかになって追い出されるようにして出てきた。

僕があまりに多くの素朴な質問をしたからだ。その教団では人は生まれ変わると教えていたが、なぜ生まれ変わるのかと質問した。天国の人口は増えないのか、例えば太平洋戦争で戦った米兵と日本兵は一緒にいるのか、別々にいるのか。因果応報の教えは、現世での行いが悪いと良く生まれ変われないと説くが、そもそも良いとか悪いとかは何か。そうすると、ほとんど答えられず、けんかになった。今でも非常に宗教には関心を持っている。

既成仏教にはどのようなことを感じますか。

田原実家は浄土真宗本願寺派で、今でも年に1回は寺に行く。だが最近は僕がしつこく質問や主張をするので、住職とはあまり話をしなくなった。例えば、浄土真宗は、この世の中ははかないと言い過ぎだと住職に迫る。「朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり」と説いた蓮如の御文章もあるが、人生がはかないということは重要ではない。この人生をいかに充実して生きるかが大事だと思っている。