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福島在住の詩人 和合亮一さん(45)(1/2ページ)

2014年7月23日付 中外日報(ほっとインタビュー)

精神を整え、自動筆記

東日本大震災発生後、揺れと放射能の恐怖をツイッターで発信し続け、多くの被災者の思いを代弁した。

(有吉英治)

福島在住の詩人 和合亮一さん
高校教諭。東日本大震災後にツイッターで「詩の礫」と題して詩を発表し続けた。第4回中原中也賞、第47回晩翠賞などを受賞。詩集『廃炉詩篇』など、エッセー集『心に湯気をたてて』など、著書多数。

詩の発想はどのように。

和合私の詩作スタイルは、自動筆記です。やって来る言葉をそのまま書くんです。朝、起きてしばらく、目が覚め切るまではぼやーんとした状態になりますよね。あれを意識的につくるんです。ほぼ20年、自動筆記の訓練をしてきましたから、震災の時も詩を書ける態勢に自分をすることはできました。

ツイッターの「詩の礫」は、午後10時に始めることに決めていたので、その30分前にパソコンの前に座って準備しました。詩を自動筆記できるよう、精神を整えるのです。言葉が体を出たり入ったりするのを感じながら。そして10時になると、言葉を打ち込んでいきました。

2、3分ごとに発信した。

和合震災に打ちひしがれ、多くの人が言葉を失っていたのに、言葉が出てこないということはありませんでした。むしろやって来る言葉に、キーボードを打つ指が追い付いていきませんでした。思いがあふれて、泣きながら打っていました。

言葉が湧いてくるのは非現実の空間ですから、三つ四つ同時に言葉やイメージが浮かんでくるんです。全てを拾い取って打ち込むことはできませんでした。できるだけこぼさないようにと必死にやってはいましたが。

今読み返すと、推敲すればいいと思えるものも多くあります。震災の現実を目の前にして、どうしたらいいかと考えているものも中にはありますが、ほとんどは降ってくるのに任せて書いています。自分が書いているんじゃないような感じです。こう言うと霊能者のように思われるかもしれませんが、それとはまた違うんです。ただ、ものを書く人間として、自分が考えても書けないものと出会えることは楽しいです。書いた作品からエネルギーをもらっています。