ニュース画像
札所山主の総出仕のもと、十一面観音の宝前に表白を捧げる田代化主(中央奥)、徳道上人の御影を前にした鷲尾会長(左)
主な連載 過去の連載 エンディングへの備え
苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
購読のお申し込み
新規購読キャンペーン
紙面保存版
トップ> ほっとインタビューリスト> ビッグイシュー日本代表 佐野章二さん

ホームレスの自立を支援するビッグイシュー日本代表

佐野章二さん(73)(1/2ページ)
2015年3月18日付 中外日報(ほっとインタビュー)

「門をたたかれる」寺院に

20世紀末の金融危機。都会の街中にホームレスが増えた。「大変なことになる」。『ビッグイシュー』で自立を支援し、「門をたたける場に」とお寺に期待する。

(飯川道弘)

ビッグイシュー日本代表 佐野章二さん
1941年、大阪府生まれ。都市計画プランナーを経て、イギリス生まれのホームレス支援の雑誌『ビッグイシュー』の日本版刊行へ2003年5月に有限会社を設立、代表に就任した。07年9月設立のNPO法人「ビッグイシュー基金」理事長として、実態調査や政策提言にも力を入れている。

ビッグイシューの創刊が2003年。この間、東日本大震災があり、社会・経済情勢は大きく変わりましたが、支援の現場に変化はありますか。

佐野会社を作って12年目ですが、この間の最大の変化は若いホームレスが出てきたということです。リーマンショック以降、若いホームレスが増え、我々も衝撃を受けています。若者ホームレスとは何なのだと。

引きこもり、ニート、フリーターの人たちが300万を超えるくらいいます。日本の将来に関わることですが、政治家や政府はなかなか取り上げない。我々も困難や不利を抱えた日本の若者をもう1回税金を払ってもらう人にするにはどうしたらいいのか考え、4年目に作った「ビッグイシュー基金」で若者政策を提言しています。基金は寄付で運営し、3年前に認定NPO法人になりました。

ホームレスの問題を含め、宗教界の支援活動についてどのようにお感じですか。

佐野阪神・淡路大震災の時、ボランティア活動で被災地に入りました。どこを拠点にするかという時、目に入ってきたのは公共施設とお寺や教会です。その時の体験で言うとキリスト教会はオープンで、そこに拠点をつくりました。お寺に行って場所を貸してもらえませんかと言うと、どのお寺も境内の空き地は駐車場になっている。営業収入を得る場として活用され尽くしているという印象でした(笑い)。

牧師さんと住職さんの対応で言うと、牧師さんの方が駄目なときもオープンに対応してもらえる。住職さんはちょっとびっくりされている感じでした。ただし東日本大震災ではお寺も変わられたと思います。阪神・淡路大震災を踏まえて対応されたのでしょう。

こうした経験から、あまり無い物ねだりをしても駄目かなという思いがこれまでお寺との関係であったのですが、最近の若い僧侶の方の活動などには大きな希望を感じています。