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街歩きで人や地域を描く絵本作家 長谷川義史さん(55)(1/2ページ)

2017年2月22日付 中外日報(ほっとインタビュー)

命や家族への思い描く

関西を中心に放送されている、毎日放送の情報番組「ちちんぷいぷい」の人気コーナー「とびだせ!えほん」に出演し、日本各地を歩いて、その土地に暮らす人々を味わい深く描く。どこか懐かしく故郷を彷彿とさせる絵画や絵本からは、命や家族への思いがにじみ出る。

(青山智耶)

絵本作家 長谷川義史さん
1961年、大阪府藤井寺市生まれ。高校卒業後にデザイン会社に就職。その後、グラフィックデザイナーからイラストレーターに転身し、2000年に『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』で絵本作家デビュー。著書に『とびだせ!えほんができるまで』など多数。

『てんごくのおとうちゃん』や『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』などの作品は、亡くなった人への思いや、先祖への感謝の念が込められていますね。

長谷川僕が今生きているということは、ご先祖様は間違いなくいたわけじゃないですか。その人たちに感謝する思いを込めました。その人たちがいてくれなかったら、今の自分はいない。感謝しなくてはいけないですね。お父さんとお母さんがいないと生まれてこないわけですよ、不思議なことやなあと。よくこんなに(先祖が)生き続けて自分が生まれてきたなあと。自分の存在があること自体が昔とつながっているんだと。

そういう思いでデビュー作の『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』を描きました。自分が死んだら自分の魂というものがあるのかどうかは、僕には分かりません。死んだら何も残らないし、恐ろしいなあと思います。魂なんてないような気がするし、あったらあったでこの世は魂だらけになるだろうし。だけど、せっかく生まれてきたんだから、この短い人生を精いっぱい生きたい。亡くなった人の思いを自分が引き受けて生きていくという考え方が必要だと思います。だからこそ、人の命も奪ってはいけないとも思います。

両親は、子どもの頃に戦時中を経験しています。母親のお兄さんが戦争に行っていて、終戦から1年くらいしてから帰ってきたんですが、すぐに精神的にも肉体的にもおかしくなっちゃって。帰ってきて1年ほどで亡くなったんです。

そういった人たちの思いを、絵本を通じて子どもたちに伝えていく必要があるとも感じていますね。