ニュース画像
初公開の水晶に納められた木造阿弥陀如来像
主な連載 過去の連載
エンディングへの備え
時代を生きる 宗教を語る
購読のお申し込み
新規購読キャンペーン
紙面保存版
トップ> ほっとインタビューリスト> 時代劇で日本再生を目指す俳優 榎木孝明さん

時代劇で日本再生を目指す俳優 榎木孝明さん(61)(1/2ページ)

2017年9月27日付 中外日報(ほっとインタビュー)

意識変われば現実が変わる

サスペンステレビドラマ「浅見光彦シリーズ」の主人公役が印象深い。映画「天と地と」、大河ドラマ「真田丸」など数々の時代劇にも出演。「時代劇が大好き」という背景には、日本人の高い精神性を表現できるとの思いがある。

30日間の「不食」でも話題になったが、始めた動機は固定観念を払拭することだった。明治以降に定着した西洋の常識にとらわれることなく、時代劇を通じて「肚文化」を復活させ、日本伝統文化の良さを取り戻したいという。

(有吉英治)

時代劇で日本再生を目指す俳優 榎木孝明さん
えのき・たかあき氏=1956年、鹿児島県生まれ。武蔵野美術大在学中に劇団四季に入団。連続テレビ小説「ロマンス」を皮切りに、浅見光彦シリーズ、大河ドラマ、「天と地と」など多くのテレビ、映画に出演。2015年に30日間の「不食」を行った。特技は水彩画、古武術。

長い役者生活の中で一番記憶に残る役は何ですか。

榎木幾つかありますけれども、私は時代劇が大好きで、大きい人生の転機になったのは角川映画の「天と地と」でしょうね。私が演じた上杉謙信は毘沙門天に帰依していて、昔は、いや今もそうでしょうけど、何か重要な局面ではお祈りをして、武将であれば戦いに行くときに祈ってたんだなと、いろいろ勉強をさせてもらいましたね。

一方の武田信玄は全く違う神様に祈って戦うわけですから、いわば神様をしょっての戦い。その図式は現代のイスラムとキリストの戦いと同じですね。気持ちは分かりますけれども、お互いの神様に祈って殺し合いをする図式というのは何か変だなという素直な感想があります。

精神世界に関心があるそうですが、きっかけは。

榎木若い頃インドによく旅行に行っていたので。仕事で行った以外は全部一人で行っていたんですよ。ヒマラヤで1カ月ほど、一人でトレッキングに入ったりもしました。そうしていると日本人意識が抜けて、大袈裟に言えば地球人意識になっていったということが一番大きい気がしますね。

ヨーロッパやアメリカだと、東京と近い都市機能がありますから楽なんですが、自分の予測したことが当たっちゃうつまらなさを感じました。でもインドはいろんな常識を裏切ってくれる場所だったんです。トイレで紙を使わないとか、それと時間ですね。日本時間で旅しちゃうとイライラするけど、インド時間に慣れるとおおらかになって、いっぱい許せることが出てくる。常識、固定観念を捨てないことには、本当の意味の平和は獲得できないと思います。今のアメリカと北朝鮮の対立も、お互いのエゴの主張ですからね。