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苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
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髙村薫氏が講演 中外日報宗教文化講座

2017年4月19日 17時07分

中外日報創刊120年記念事業の宗教文化講座「時代に向き合う」後期の第1回が15日、京都市南区の龍谷大響都ホール校友会館で行われた。作家の髙村薫氏(64)が「変容する社会と日本人」の演題で、人間が根本的に変わることの難しさについて講演した。約300人が聴講した。

髙村氏は東日本大震災と原発事故に触れ、「未曽有の被害に見舞われて6年たったが結局、日本人は変わらなかった。いかに大きな災害でも、人間一般の心を根本から変えることはない。私たちは変わらないことを是としている」と話した。

また、米国のトランプ政権誕生を引き合いに、2010年前後からヘイトスピーチが横行する日本の右傾化を懸念した。

髙村氏は、こうした背景には大衆の他者に対する無関心があると指摘。「現代は自分の知りたい情報だけを即座に引き出せるネット社会。その気になれば何でも分かるという錯覚を呼び起こしている。他者も世界も消えたバーチャルな空間に安住しており、自己中心的な欲望が募るばかりだ」。その上で、「おのおのがネット社会の功罪を自覚することから、少しずつ世界が開かれていく」とした。(詳細は2017年4月19日号をご覧ください。中外日報購読申し込み