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妙心寺の総合防災システム、10月運用開始

2017年9月25日 16時54分

臨済宗妙心寺派大本山妙心寺(京都市右京区)の約33ヘクタールの境内を守る総合防災システムが、10月1日に運用を開始する。万一の火災時には、各塔頭寺院など境内全域に張り巡らされた消火システムが作動して延焼や類焼を防ぎ、貴重な文化財を守る。

文化庁による初のパイロット事業で5年かけて完成した。主要事業は①四つの貯水槽を新設し、従来の貯水槽(300トン)に加えて常時3千トンの防火用水を確保②本山の伽藍と山内塔頭39カ寺(玉鳳院、涅槃堂、微妙殿を含む)に最新式の放水銃や簡易操作の消火栓を新設③本山と塔頭寺院を結ぶ自動火災報知ネットワークの構築――の3点。

放水銃や消火栓は、停電になってもガソリンでポンプが稼働し、50分間の一斉放水が可能。どこかの塔頭寺院で出火した場合、約20分間で全焼するとされるが、その間に周辺寺院への放水が始まる。出火元の消火はもちろん、それ以上に延焼や類焼を防止することに重きを置いたシステムだ。

従来の文化庁の防災補助対象は国宝・重文を有する寺院などに限られるが、寺院が密集する本山で文化財を単独で守ることは難しい。境内を一つのエリアとし、その全域で文化財を守る発想でシステムが構築されている。(詳細は2017年9月20日号をご覧ください。中外日報購読申し込み