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おてらおやつクラブ法人化 直接支援が課題

2017年10月2日 17時19分

寺院への「おそなえ」を「おさがり」として母子家庭を中心とする貧困世帯に「おすそわけ」する活動を展開する「おてらおやつクラブ」がこのほどNPO法人化した。代表の松島靖朗・浄土宗安養寺(奈良県田原本町)住職(42)は「NPO法人化することで、より多くの人に活動が見えやすくなる。お寺も同じ公益法人。活動に参加する寺院がその公益性を生かし切る、さらなるきっかけになれば」と話す。

おやつクラブは松島住職の発案で2013年10月に発足した。寺院の余剰供物を生活困窮家庭に送付するシンプルで負担の少ない活動内容から参加寺院が増加し、現在は全国753カ寺が参加。さらに281の母子家庭支援団体などと提携し、「おさがりを受け取った子ども」は月間平均で約9千人に及ぶ。

NPO法人化は活動の拡大や活動資金調達に関する税制優遇などを踏まえたもので、「OYATSU(おやつ・082)For(4)Everyone」との願いを込めて設立日を8月24日付とした。松島住職が代表理事を務め、事務局を置く安養寺に専任スタッフ1人を含む5人を配置する。

現在の活動は一般の支援団体を通したものが中心だが、団体を通さずに参加寺院に直接助けを求める声も多い。松島住職は「『近所の団体から支援を受けると、家庭の事情が地元で知られてしまい恥ずかしい』と支援団体とのつながりに悩む方が少なくない。そうした方々への直接支援を広げていくことが今後の大きな課題だ」と語った。(詳細は2017年9月29日号をご覧ください。中外日報購読申し込み