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「人を裁く」意味を問う 曹洞宗の学術大会

2017年11月9日 17時20分

曹洞宗総合研究センター主催の第19回学術大会が1、2日、東京都港区の同宗檀信徒会館で開催され、46人が宗学や布教教化に関する発表を行った。

「『人を裁く』事の意味を問う」をテーマに開かれたシンポジウムでは、南直哉・霊泉寺住職が「死刑は人が変われることを否定するもので、成仏する可能性を原理的に否定することになる。仏教者として絶対に容認できない」と主張した。

南住職は、仏教界が善悪の根拠となる倫理の問題について真面目に議論してこなかったと指摘。「悟りの世界には善悪がないとし、世俗の問題は社会の道徳に従えばよいというような真俗二諦論があるが、一種の二枚舌。教団も僧侶も社会内存在である以上、この問題に無関心ではいけない」と述べた。

無常・無我・涅槃を説く仏教は「善悪の絶対的な根拠を示すことはできない弱点があるが、この弱みは(人間が行う)善悪判断の虚構性を暴露し、批判する視点を持ち得る。あらゆる正義や道徳の根拠は人間の思い込みではないのかと問う視点を常に確保することが可能だ」と主張。死刑については「不殺生戒を受けて僧侶になっている以上、受け入れる余地はない」と断言した。(詳細は2017年11月8日号をご覧ください。中外日報購読申し込み