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檀信徒が住職解任 和解見えぬ寺檀対立

2017年12月26日 17時40分

檀信徒が菩提寺の住職を宗教法人代表役員の地位から解任したことをめぐる訴訟が現在、和歌山地裁田辺支部で争われている。解任は寺院規則に基づくが、住職任命権者の宗派側は住職の地位に関する判断を示さず、5日には「責任役員」6人(いずれも檀信徒総代)が求めた代表役員職務執行停止仮処分の申し立てが却下された。混乱の根底には、責任役員会による代表役員解任を定めた特異な寺院規則がある。

問題の寺は和歌山県串本町の臨済宗東福寺派無量寺。『元亨釈書』の著者・虎関師錬を開山とする同派別格寺院だ。長沢芦雪・円山応挙の襖絵などで知られ、檀家数は町外を含め約1200軒、合併前の旧串本町内では唯一の寺院だったという。現住職の八田尚彦氏は2004年に入寺した。

解任劇は今年6月23日、会計処理や法務など職務執行が不適切であるとして、総代会が八田住職の代表役員解任を決議し、7月11日に総代6人出席の「責任役員会」が住職欠席のまま同案を可決したことに始まる。

6人は同月28日付で八田住職の代表役員職務執行停止仮処分などを申し立て、さらに同住職の代表役員地位不存在確認の本訴を行った。これに対し、八田住職側は総代らが山門前に法務を妨害する掲示を行い、住職を介さず葬儀を受け付けて第三者に導師を依頼することを禁じる仮処分を9月下旬に申し立てた。(詳細は2017年12月22日号をご覧ください。中外日報購読申し込み