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子の生きる権利優先 「ベビーボックス」シンポ

2018年5月1日 17時11分

実母が育てられない新生児を預託する「ベビーボックス」をテーマにした国際シンポジウムが4月14、15日、国内で初めて「こうのとりのゆりかご」を設置した慈恵病院のある熊本市の市民会館で開かれ、11カ国から200人近くが参加した。各国の現況が詳しく報告され、「いのちを救う」という宗教的信念に裏付けられる例が多いことが浮き彫りになった。

100カ所近い「ベビークラッペ」があるドイツから、その一つのキリスト教系「アガペの家」のG・フリーデリケさんが、2003年から計20人を預かり養子縁組したことを報告。「何よりも赤ちゃんが救われることが大事。引き取った家族にも良い影響がある」と述べ、その後にトラウマを抱える子供のケアもしていることを紹介した。中絶や遺棄を防ぐためにボックスへの預託に加え、匿名での出産、関係者には名前を明かし将来の子供への出自の告知を保障する「内密出産」の制度も必要とした上で、「全ての子供に生きる権利がある。子供の命を守ること自体が私の信仰」と強調した。

カトリックの福祉機関カリタスが母体のポーランド「命の窓」や、韓国の場合もキリスト教精神が基盤。また、19カ所に設置しているロシアの団体「希望のゆりかご」などでは、教会や宗教団体が運営に協力している。(詳細は2018年4月25日号をご覧ください。中外日報購読申し込み