ニュース画像
二王門(写真奥)を通り吉田執行長の先導で入山式に向かう瀬川門跡
主な連載 過去の連載 エンディングへの備え
苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
購読のお申し込み
新規購読キャンペーン
紙面保存版
トップ> 風鐸

風鐸

宗教や社会の諸情勢について思いをつづるコラム。軒下につるした風鐸の音色のように、読者の心に響くことを願って……。

備えよ、常に

2018年7月4日付 中外日報

大阪府北部を震源に最大震度6弱を記録した地震から2週間余り。震源に近い北摂地方の寺社では山門や鳥居、石灯籠、墓石が倒れたり、壁や塀に亀裂が入ったりするなどの被害があった◆小社のある京都市南部は震度5強の揺れ。朝の出勤時間、「ドドドッ」という地響きと同時に強い上下動が来た。揺れはすぐ収まったが、携帯の緊急地震速報はその後。避難する余裕はなく、直下型の怖さを思い知らされた◆その後数日、安否確認のメールが次々届いた。大阪府枚方市に事務所を持つ知人は「アンカーボルトで留めたスチール製資料庫が倒れていた。発生時にいれば、どうなったか」。別の知人は「車で移動中、追突されたと思った。周りを見て地震と知った」と報告した◆地震当日、関西のJR、私鉄は軒並み終日運休し、出勤困難者、帰宅困難者が多数出た。何時間も駅で動かない電車を待ち続け、諦めて徒歩で自宅に向かう人々が列を成した。「安全確認優先」の原則はよく分かるが、「早期運行再開」も考えてほしいとの声を多く聞いた◆政府の地震調査研究推進本部は今後30年以内の地震発生予測地図の新版を発表した。本州、四国の太平洋側は発生確率の高い色に塗りつぶされている。巨大地震は必ず来る。いつかは分からぬが……。「備えよ、常に」はボーイスカウトのモットーだが、肝に銘じたい。(士竪俊一郎)