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風鐸

宗教や社会の諸情勢について思いをつづるコラム。軒下につるした風鐸の音色のように、読者の心に響くことを願って……。

ハロウィーン

2018年11月7日付 中外日報

ハロウィーンで盛り上がる若者たちの様子が先週、メディアで繰り返し報じられた。東京・渋谷などの繁華街は仮装した人たちであふれ、一部に車を横倒しにし、器物を破壊するなどの行き過ぎた行動もあった。ごみの散乱も毎年話題になっている◆ハロウィーンは近年急速に広まり、季節の行事として定着した感がある。もともとは古代ケルト人の祭りとされ、キリスト教との関わりも持ちながら、世界に広がった。カトリックなどが定める11月1日「諸聖人の日」の前夜祭としての性格もあったが、現在はほぼ世俗の行事になっている◆現代版ハロウィーンの本場、米国では子供たちが仮装して大人から菓子をもらったりする。日本では米国の風習を仮装のイベントに特化する形で一気に広まったようだ。拡大の背景として日本の「コスプレ」文化、SNSの普及、商業戦略、町おこし等々が指摘されている。検証すれば教化のヒントが見つかるかもしれない◆とはいえ、周囲の迷惑も顧みない大騒ぎや違法行為は論外だ。こうした行動に眉をひそめる人も多く、8割以上の人はハロウィーンに関心がないとするアンケート結果もある。今年は暴走気味の街中を敬遠し、自宅や限られた仲間内で楽しむ「地味ハロウィーン」も人気だったという◆クリスマスのように広く親しまれるイベントになるには、なお曲折がありそうだ。(飯川道弘)