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御親教する常磐井法主(中央)と復演を担当した栗原鑑学(左)
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風鐸

宗教や社会の諸情勢について思いをつづるコラム。軒下につるした風鐸の音色のように、読者の心に響くことを願って……。

大阪万博

2018年12月19日付 中外日報

2025年の国際博覧会開催地が決まった。1970年以来、55年ぶり2度目の大阪万博。長い行列に並び、アメリカ館で遠くにぽつんと「月の石」を見た幼い頃の記憶がうっすらと残っている▼国内での大規模な国際博は「自然の叡智」をテーマに13年前に開かれた愛知万博以来となる。日本の宗教界もパビリオンを設けたり、シンポジウムや声明公演を開いたりして参画したのは記憶に新しい▼大阪万博ではどうだったか。「キリスト教館」「モルモン館」の二つの宗教パビリオンが出展されること、全日本仏教会は“仏教館”を断念し、休憩施設「法輪閣」を設けたことなどを当時の本紙は伝えている。25年万博のテーマは「いのち」や健康だ。宗教界の参加と発信に期待したい▼「人類の進歩と調和」をうたった半世紀前から時代や社会は大きく様変わりした。7年後にどんな「未来社会のデザイン」を見せてくれるのか楽しみではある。心配される万博への関心や盛り上がりはこれから徐々に高まるだろう▼いまひとつ指摘される懸念は万博開催と統合型リゾート(IR)、いわゆるカジノの誘致がセットで議論されていることだ。大阪府・市は会場へのアクセスとなる地下鉄の工事費用などもIR事業者の負担を当て込んでいる。万博が描く夢とギャンブルが持つ負の要素との折り合いをどうつけるのか。こちらは難題だ。(飯川道弘)