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苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
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いのち寄り添う ― 大震災 苦の現場から

支援の広がり 4(1/3ページ)

2012年4月14日付 中外日報
一帯はまだ廃虚が広がり、JR常磐線も線路が流失、機関車は取り残されたままだった(昨年11月、宮城県山元町で)
JR常磐線も線路が流失、機関車は取り残されたままだった

高齢の檀家、若い支援者

多くの心がひとつに

宮城県山元町の曹洞宗普門寺へ復旧作業の手伝いに駆け付けたのは、同県名取市のホームヘルパーNPO理事、藤本和敏さん(42)だった。

これまでに新潟県中越地震の被災地で支援活動をしたくらいだったが、坂野文俊住職(48)が孤軍奮闘していると知り、その執念に引かれた。まだボランティアが数少ない5月から入り、率先して瓦礫撤去などの作業をした。小型パワーショベルの操作は得意だ。

土日に支援の人が帰った後も居残り、住職と2人で汗を流した。「それまで坊さんといえば法事でお経を読む人というくらいの見方でしたが、住職がこんなに檀家や寺、地域のために、自分のことを後回しにして頑張っているのに感動しました」

盆までに何とか墓参りができるよう墓地や本堂を整備、そして「寺だけ立ち直っても住民が困ってたら何にもならない」との住職の言葉で全壊家屋解体や片付けなど地域の復興サポートの目標を掲げた。

だが、檀家や住民に支援を申し出ても「いいよ」と遠慮される。そこで、声を掛けやすく支援者も集まりやすい拠点として「おてら災害ボランティアセンター」を7月に発足させた。藤本さんが、週のうち仕事で出られない曜日を除いた6日間の専従を買って出る。

効果的だった。インターネットなども通じて情報が広がり、各地からボランティアが集まった。学生やサラリーマン、公務員。関東や近畿など遠方も含め、多い時にはバスで100人がまとまって参加した。