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苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
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いのち寄り添う ― 大震災 苦の現場から

支援の広がり 10(1/3ページ)

2012年5月1日付 中外日報
倒壊した広告塔の前で整地作業をするボランティアたち。被災地各地で活躍が続く(宮城県石巻市で)
被災地各地で活躍が続く

効率求めず個別性重視

利他行に近いボランティア

この大型連休、被災地には再び多数のボランティアが訪れている。だが、「一時的なもの」との心配の声もある。

阪神・淡路大震災以降の社会的要請でボランティアバスなどの仕組みが普及した一方、昨年のピークからボランティアが減少しているのは、受け入れ態勢の不備、学生では遠方で費用が負担、社会人では休みが取りにくいなどの事情が指摘される。厚労省の2007年調査ではボランティア休暇制度導入の企業は全体のわずか2・8%だ。

だが震災発生直後から、一般の支援者たちのさまざまな利他的行動が注目された。阪神を経験した神戸の人々が直ちにノウハウを持参した。中越地震の経験者と一緒に、例えば宮城の避難所で連日炊き出しをした。

事故などで親を亡くした「あしなが育英会」の遺児らが募金をし、「震災遺児」を支える。医療者や技術者が技能を生かした。

仮設住宅で、化粧品会社の美容部員に化粧をしてもらった女性たちから笑みがこぼれた。あまり目立たない三陸海岸の小集落や原発被災地の村落に繰り返し支援に入るグループもいる。