ニュース画像
北山十八間戸の法要には100人以上の参列者が詰め掛けた
主な連載 過去の連載 エンディングへの備え
苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
購読のお申し込み
新規購読キャンペーン
紙面保存版
トップ> いのち寄り添うリスト> つながり、そして明日へ 4
いのち寄り添う ― 大震災 苦の現場から

つながり、そして明日へ 4(1/3ページ)

2012年12月6日付 中外日報
支援の入りにくい市街地から遠く離れた被災地。市の移動図書館カーが巡回していた(宮城県石巻市の牡鹿半島で)
支援の入りにくい市街地から遠く離れた被災地

大事なつながりの種蒔く

行いで教えの根幹伝わる

東松島市の赤井南小の要請を受け、8月に訓練に入った天理教災救隊宮城教区隊の松井善年隊長は「私たちの活動はこのような普段からの地元の人々との連携こそが大切なのです。教会で地区の人たちと交流するのと同じことです」と話す。

参加隊員50人は、仙台の教務支庁を出る前に礼拝し、4拍手して「あしきをはらうてたすけたまへ」と「みかぐらうた」を唱える。赤井南小のグラウンドでは、首に巻いたタオルで汗を拭いながら、隊員たちが塩害で枯れた桜など数十本の樹木をチェーンソーで伐採し、ノコギリで枝を落としてはトラックで郊外の瓦礫置き場へ搬出する作業を続けた。

「人間は仲良く助け合って生きるために作られた。手を差し伸べるのが当たり前です」と言う松井隊長は当初、震災の惨状に「なぜこんなことに」と疑念を持った。

だが「1年以上たって、『無縁』といわれた社会で皆が協力し合っているのを見ると神様が人間の本来持っている心を呼び覚まして下さったのだと確信します」と語った。だから支援させてもらえることに感謝する。「我々がお礼を言われるようになったら終わりだ」との、陣頭指揮に来た田中勇一本部長の言葉が身に染み付いている。