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苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
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いのち寄り添う ― 大震災 苦の現場から

つながり、そして明日へ 7(1/3ページ)

2012年12月13日付 中外日報
諸宗教の色とりどりで行われたRNNによる震災慰霊祭。東北の被災地に向けて祈った(2011年4月、岡山市の黒住教本部で)
諸宗教の色とりどりで行われたRNNによる震災慰霊祭

違い乗り越え一緒に行動

宗教と医療の絆強まる

岡山市の繁華街で昨年3月、網代笠に袈裟の僧侶、法被を着た神職、司祭服の神父らが道端に並び、青い募金箱を携えて義援金を呼び掛けた。普段目にすることのない光景だが、行き交う市民の反応は良かった。

大震災で人と人とのつながりは、被災者と支援の宗教者という立場の違いを超え、そして宗派や教派、また被災地と遠隔地との距離をも超えて広がろうとしている。岡山県の多様な教団の宗教者有志でつくる「RNN(人道援助宗教NGOネットワーク)」は、現地と地元とを結び、国際医療救援NGO「AMDA」ともタイアップして支援を繰り広げた。

1996年2月に起きた中国雲南省大地震で、岡山に本部があり世界中の災害被災者や難民の医療支援をしているAMDAが、地元の各宗教団体に協力を要請し、寺院・教会などが教派の違いを超えて救援物資の調達、搬送業務に携わったのがRNNのスタート。同年11月に団体として設立された。

参加メンバーの所属教団は、地元に本部のある黒住教、金光教や真言宗、天台宗など伝統仏教、キリスト教、立正佼成会など新宗教、イスラーム、そしてこのような各教団加盟の団体では珍しく創価学会も、県青年部として加わっている。

一住職や団体、教団トップ級まで立場も多彩。この画期的な構成について、事務局長の黒住宗道・黒住教副教主(50)は「そんな違いを乗り越えて一緒に行動することが目的なので、当然です。それぞれの信仰がしっかりしていることを理解し合っているので、決して"喧嘩"などにはなりません」と胸を張った。