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いのち寄り添う ― 大震災 苦の現場から

つながり、そして明日へ 7(2/3ページ)

2012年12月13日付 中外日報

これまで、フィリピンなど各地の災害援助、イラクなど戦乱の地での孤児や難民支援で、AMDAに寄託する形で募金活動を幾度となく展開してきた。そのたびに何十人ものメンバーが団結する、その姿勢がこの震災でも発揮された。

募金は震災2日後に始め、連日実施した。「単にカンパではなく、被災地とこちらの祈りが届くようにとの思いを込めました」。初回だけで1カ月も続けたのは「これからこそが大変。ずっと忘れず、支えますよ」という意思表示だった。

被災地に活動に行きたくても困難な宗教者は多い。RNNはその上で、遠くからでも現地につながり、継続できることを目指した。機動力のあるAMDAと組むのはそのため。まずメンバーの真言宗御室派長泉寺、宮本龍門住職(30)が調整員としてAMDA派遣団に加わり、岩手・釜石で支援活動をした。遺体安置所で百数十人の犠牲者を弔って読経をし、現地の曹洞宗寺院での法要に参列して岡山のメンバーと同時刻に祈りを捧げた。

「経験したこともない惨状です。しかし現地では宗教者が求められている。それをぜひ伝えたい」。宮本住職の報告で50日目の4月29日に岡山市内の黒住教本部日拝所で「RNN慰霊祭」が営まれた。黒住副教主ら各教派のメンバーが順にそれぞれの作法で東北に向かって祈り、同じころ、宮城・石巻の鹿島御児神社でもメンバーの日蓮宗僧侶が金光教教会長らと慰霊祭に臨んだ。

その後も募金や高校生の就学支援などを継続。黒住副教主自身も世界宗教者平和会議日本委員会の役員として訪れたり、中学生をサッカー交流に招いたりした。そしてRNNで行動する理由を、「私たちの特質は岡山という地域に根差していること。ローカルイニシアティブ(地方の主体性)は宗教協力の場でこそ発揮されるべきです」とする。「"近所同士"が思いを共有して具体的な行動を企画・実践できることを誇れます」