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いのち寄り添う ― 大震災 苦の現場から

つながり、そして明日へ 7(3/3ページ)

2012年12月13日付 中外日報

そんな中で、「亡くなった一人一人を思う時、この災害に天地自然への畏れと慎み、人間の根本を見つめたい」と言う。宗教者でなくてもできるが、宗教者のつながりが使えればそれに越したことはない。RNNで「宗教者らしい支援」が論議になることもあるが、「祈りに基づく行動、行動を伴う祈りこそが求められる。まず相手に寄り添うことです」と強調する。

それは経験からだ。阪神・淡路大震災で炊き出し支援に行った際、所用で岡山にいったん帰り、戻ると避難所の被災者に「兄ちゃん、家あってええなあ」と言われ絶句した。東北でも「つらい時はお互いさま。今度何かあったら助けてね」と言うと、「今度何かあったらわしらは忘れられる」と老人がつぶやいた。

活動の規模はささやかでも、RNNと被災地との縁ができたという。メンバーの神父は岩手のカトリックNGOを通じて金光教の被災教会と、現地に教会のない黒住教は神社や寺院などと、友情が広がった。AMDAの菅波茂代表は「亡くなった方への対応は医者の限界を超えている。これからも宗教者と共に活動していきたい」と語った。

そして、この1年半で多くの行動を共にしたRNN自体の絆も強まったと実感する。毎月の定例会では教義の違いもフランクに話す。「違いはあっても共通するものがあることを分かっているからです。徹底的に本音で話し合い動いたから」と黒住副教主は身を乗り出した。「面と向き合う宗教対話よりも、一つのミッションに、明日に向かって一緒に進むことがつながりを深めるのです」

(北村敏泰)