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苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
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いのち寄り添う ― 大震災 苦の現場から

つながり、そして明日へ 8(1/3ページ)

2012年12月15日付 中外日報
寄せ書きやスケジュール表がびっしり張られた浄土真宗本願寺派仙台別院の東北教区災害ボランティアセンター(仙台市で)
東北教区災害ボランティアセンター

行動伴った「つながり」

明日の復興の礎となる

宮城県・松島湾の牡蠣の水揚げは10月中旬から始まった。大小の島が連なる浦戸諸島では、漁村の主婦らがエプロンとゴム手袋を着け、殻から身を取り出す作業に追われる。

津波を真正面から受け、漁業も多大な被害を被った同諸島では、漁師たちが自ら再生プロジェクトを立ち上げ、全国に援助の「1口オーナー」を募った。1万数千人もと絆ができ、その資金で漁具や施設を確保。牡蠣は各地の出資者に出荷されていく。

塩釜港から出た市営連絡船が桂島に近づくと、波の向こうにあちこちえぐり取られた岸壁が見えた。「あそこさ越えて津波来たんだよ」。デッキにいた乗客の老人が島の中央の小高い地点を指す。「でも、いろんな人が助けに来てくれた。こんな島までね」

再生プロジェクトを推進したのは、漁業の明日を夢見てサラリーマンを辞め、地元漁協に飛び込んできた若者だった。復興に、そして島々の被災者を支えに大勢の人々が駆け付けた。

仙台市の浄土真宗本願寺派仙台別院に置かれた東北教区災害ボランティアセンターは、全国から来る大勢のボランティアをコーディネートした。伝統仏教の大規模教団が人々のつながりをバックアップし続けている。