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僧侶テレビ出演、思い届いているか(2/2ページ)

2015年10月30日付 中外日報(時事展描)

視聴者の「受け皿」重要に

メディアの「受け皿」の役割を果たす杉若住職の「つきいちボンサンと語ろう会」
メディアの「受け皿」の役割を果たす杉若住職の「つきいちボンサンと語ろう会」

出演者の一人、日蓮宗法華寺の杉若恵亮住職(55)=京都府亀岡市=にとって、語り合いの場を求めて京都市北区の京町家で開いている座談会「つきいちボンサンと語ろう会」が視聴者の「受け皿」となっている。

誰もが自由に発言できる肩の凝らない空間で、毎月10~30人の老若男女が飲み物片手に活発に議論を交わしている。

会自体はスタートから27年だが、テレビの影響で参加者は増加。「仏教を知りたい」と思っている人たちの話に耳を傾け、時には悩みを持つ人の家に駆け付けることもあるという。

「人間の数だけ仏教がある」と考える杉若住職は、場所を選ばず、一般の人たちとのコミュニケーションを大切にしている。メディアへの出演も多彩な活動の一環だ。

駒沢女子大の教授で、曹洞宗宝林寺の千葉公慈住職(50)=千葉県市原市=は、視聴者に「仏教の本来の意味を伝えること」が同番組の持つ意味と理解している。

「よく葬式仏教などと揶揄されるが、死者の弔いの先には生きている人間が『人生をどう生きるか』が一義的にある。仏教は魂や心が救われる教え。僧侶は『生きている人間にどう働き掛けていくか』だ。全国の特に若い僧侶が、番組で興味を持ってくださった方々の『受け皿』となってほしい」と期待している。