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増える外国人参拝、布教につなげられる?(1/2ページ)

2016年11月4日付 中外日報(時事展描)

近年の円安傾向やビザ免除など渡航条件の緩和政策で、多くの外国人観光客が京都市内の寺社を訪れている。しかし、言葉の壁や文化の違いなどから撮影禁止の場所で写真を撮ったりする外国人もおり、対応に苦慮する寺社も少なくない。その一方で、少しでも日本文化や歴史などに触れてもらおうと工夫を凝らす寺社もある。日本人の“宗教離れ”が進んでいるといわれる中、こうした対応は増え続ける外国人参拝者への「布教」につながっていくのだろうか。(青山智耶)

工夫凝らす京の寺社

日本人から神社の参拝の仕方を教わる外国人参拝者(伏見稲荷大社で)
日本人から神社の参拝の仕方を教わる外国人参拝者(伏見稲荷大社で)

東山区の清水寺では、昨年12月に外国人と思われる参拝者によって、100枚以上の手作りの絵馬が持ち込まれた。そこには清水寺の印とそっくりのものが無断使用され、漢字だけで願い事が書かれていたという。中国人参拝者によるものとみられる。

外国人のマナーの悪さを理由に“写真撮影禁止”と英語で大きく書いた看板を設置する寺院も増えている。

一方で、外国人参拝者に「海外布教」の一環として手厚い対応をとる寺社もある。旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が調査した「外国人に人気の日本の観光スポット」で2014年度から3年連続1位の伏見稲荷大社(伏見区)では、昨年秋にスマートフォン向け音声ガイドを導入。英語や中国語、韓国語で境内の建物などを紹介している他、境内9カ所の案内板に記載されたQRコードを読み取れば、それぞれの言語で同社のホームページが閲覧できる。

カナダから京都観光に来たケビン・ディレゾイさん(26)は「境内はきれいに整備されていて日本文化が感じられた。案内板を見て参拝したら迷うことはなかった」と満足していた。