ニュース画像
御影堂前階段で記念撮影を待つ小僧さんたち。2時間余りの儀式を終えてほっと一息
主な連載 過去の連載 エンディングへの備え
苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
購読のお申し込み
新規購読キャンペーン
紙面保存版
トップ> 時流ワイドリスト> 「尊厳死」を選びますか
時流ワイド激変する社会の中で宗教界に関わる諸問題を取り上げる大型企画

「尊厳死」を選びますか(1/5ページ)

2012年10月4日付 中外日報

医療技術の進歩により人の寿命は飛躍的に延びた。最期をどのような形で迎えるか。増加する医療費にどう対応するか。超高齢社会は個人にも国家にも切実な課題を突きつけつつある。

医療の在り方と向き合う人たちから「尊厳死」の言葉が聞かれるようになった。延命措置を受けず自然な形で死を迎えることを「尊厳」ある死とする考え方だ。

「尊厳死」を可能とする法律を定めようと国会議員の有志が今年、法案を公表した。法案をめぐる賛否の声を取材した。

【尊厳死法制化をめぐる国内外の出来事】
◆昭和51(1976)年 米カレン・クインラン事件判決
米ニュージャージー州最高裁で、植物状態の女性から人工呼吸器を外してほしいとの両親の訴えが認められる
◆同年 「安楽死協会」設立
◆昭和52(1977)年 米カリフォルニア州「自然死法」施行
終末期に生命維持装置を使う諾否を、本人が事前に書面で指示する権利を認める
◆昭和55(1980)年 バチカンが声明発表
教皇庁が、苦しみに満ちた生命維持のみを目的とするような延命措置の中止を認める
◆昭和56(1981)年 リスボン宣言
世界医師会が、患者が尊厳を保ち死を迎える権利を認める
◆昭和58(1983)年 安楽死協会が「日本尊厳死協会」に改称
◆平成3(1991)年 東海大付属病院事件
医師が薬剤を投与し、末期がん患者が死亡。横浜地裁は治療中止の4要件を示す。医師は殺人罪で有罪判決
◆平成8(1996)年 京北病院事件
末期がんで昏睡状態の患者に医師が筋弛緩剤を投与し患者死亡。医師は不起訴
◆平成10(1998)年 川崎協同病院事件
脳死に近い状態と判断された患者に、医師が気管内チューブを抜いた上で筋弛緩剤を投与し、患者は死亡。医師は殺人罪で有罪判決
◆平成17(2005)年 「尊厳死法制化を考える議員連盟」が発足
◆同年 フランス尊厳死法(レオネッティ法)制定
◆平成18(2006)年 射水市民病院事件
医師が平成12~17年、末期がん患者7人の人工呼吸器を取り外し死亡させていたと病院が発表。医師は不起訴
◆平成19~20(2007~08)年 厚生労働省、日本救急医学会、日本医師会などが終末期医療に関するガイドラインを発表
◆平成24(2012)年 尊厳死議連が3月に法案(第1案=延命治療の不開始)公表。6月に第2案(延命治療の中止)公表