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時流ワイド

貧困の時代と向き合う(5/5ページ)

2012年12月20日付 中外日報

「助けて」と言えない社会

「自己責任論」に強い危機感

NPO法人ホームレス支援全国ネットワーク理事長で日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会(北九州市)牧師の奥田知志さん(49)も、貧困問題の本質を見えなくする一因となっている「自己責任論」には強い危機感を抱いている。

「自己責任論の前に誰もが『助けて』と言えなくなっている。『助けて』という言葉はもはや死語となりつつある」

京都市内のキリスト教関係の施設で開かれた研修会に講師として招かれた奥田牧師はこう述べた後、自らが自立支援に関わったホームレスの男性が語ったある言葉を紹介した。

「自立を果たしたこの男性は『助けてと言えた時が助かった時だった』と言った。『助けて』と言えば助けてくれる人は必ずいる。誰もが安心して『助けて』と言える社会、『助けて』と言ってもらえる社会にしていかねばならない」

約20年間で800人以上のホームレスの社会復帰を手伝った奥田牧師は、これからの社会のキーワードは「助けて」だと呼び掛けた。

そして、「人と出会うことによってその人の十字架を自分が背負うことになる。人と直接出会うと自らが傷つくが、人は傷つくことによって救われるのである」と、牧師としてホームレスの自立支援に関わる基本的な考え方を示しながら「今は自分が傷つくことを回避するために人とのつながり、絆を求めているのではないか。それは自分の都合を優先し他者をモノ化、手段化することだ」と述べ、安心して「助けて」と言える、言ってもらえる社会の実現には「人格的な出会い」が不可欠とした。

貧困問題に取り組む主な宗教者の団体

庭野平和財団 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-16-9シャンビラカテリーナ5階 電話03(3226)4371

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聖公会野宿者支援活動・渋谷 URLhttp://611shibuya.blogspot.jp/

NPOぽたらか 〒131-0041 東京都墨田区八広6-1-8 電話03(3610)9155

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龍谷大学ボランティア・NPO活動センター
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支縁のまちネットワーク
〒564-8680 大阪府吹田市山手町3-3-35 関西大学文学部 宮本要太郎研究室 電話06(6368)0452