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「牧師カフェ」を人々の居場所に

東京都新宿区・日本福音ルーテル東京教会

2015年7月22日付 中外日報(キラリ ― 頑張る寺社・宗教者)

新宿福祉作業所のパン直売も
新宿福祉作業所のパン直売も

JR山手線新大久保駅を出て、大久保通りを歩くこと約5分。韓国料理店などが目につく、コリアンタウンとして名高いこの地域に日本福音ルーテル東京教会がある。同教会は1912年に宣教を開始し、23年に大久保に拠点を置いた。毎週水曜日の午前11時から午後2時に、教会の1階ロビーが「牧師カフェ」になる。

カフェを始めたのは2011年5月。もともと水曜日にはヌーンサービス(昼の礼拝)が行われていたが、「宗教や世代を問わず、全ての人の居場所を目指したい」と関野和寛牧師が発案した。関野牧師はメンバー全員が牧師のロックバンド「牧師ROCKS」を率いるなどユニークな活動でも知られる。

職員の石井満さんがサービス業の経験があり、食品衛生管理者の資格も持っていたため店長になり、保健所の許可申請もした。

カフェではコーヒー、紅茶などの飲み物(200円)と、新宿区立新宿福祉作業所のパンや洋菓子(120円から)を提供。作業所は日本キリスト教奉仕団の運営。知的障害のある利用者のパンの製作チームが活動しており、「エスポワール」のブランド名で製造販売し、カフェ開始当初から出張販売を続ける。

取材に訪れた日は2階の礼拝堂でヌーンサービスがあり、リコーダー奏者の高橋明日香さんがクラシック曲を演奏。礼拝後、司式した後藤直紀牧師がエリック・ロス宣教師と共に、カフェで教会員や常連の地元の人たちと談笑した。牧師と気軽に会話できるのもカフェの魅力だ。

人通りは多いが「通り掛かりにのぞく人がいても教会は敷居が高いのか、なかなか入ってこない」(石井さん)ので、集客のため牧師カフェの時間を利用してのイベントも盛んだ。音楽の演奏会、ダンスパフォーマンスや仏教者と牧師のトークイベント、NPOとコラボで講談師によるNPOの社会貢献をテーマにしたオリジナル講談の上演など、多彩な企画がこの場を利用して行われる。

(山縣淳)